うつ病と物忘れ
うつ病は、心の病気に詳しくない人でも名前は知っている、有名な病気ですね。
近年、「体が風邪をひくように心も風邪をひくのだ」としてうつ病は特別な病ではなく、「恐がらずにすぐ病院を受診すればよくなるのですよ」と啓蒙されてきています。
うつ病は、憂鬱な気持ちや無関心といった精神的症状ももちろんですが、何より睡眠の不調、疲労感・倦怠感、食欲や性欲が減少するといった身体的症状が初期に現れます。
これらは普段起こりやすい症状のため、なかなかうつ病を疑うところまでいかないケースが多いのですが、鍵は「期間の長さ」です。
眠れない、食欲が無い、なんだかだるい、これらは通常2、3日、せいぜい1週間もあれば自然と治りますが、もしもそれが2週間以上続き、さらに日常生活に影響が出て差しさわりがあるなら、専門の医療機関を早めに受診したほうが良いですね。
そして物忘れも、実はうつ病のサイン。
イライラする、不安が強い、とにかくまとまった考えができない、といった知られている症状の場合は気付きやすいですが、物忘れは特に年齢によるものとして看過されやすいのです。
確かに誰しも物忘れはしますが、もし通常の物忘れより程度が重く、そのほかに前述したような症状も併発しているならすぐに精神科を受診してみてください。
うつ病は、早期治療がとても効果をあげる病気のひとつです。
風邪と同じでこじらせる前に、適切な投薬と生活指導を受けることで治癒が早くなります。もちろん急いで治そうとするのではなく、高血圧等と同じ生活習慣病であることを認識して、医師からの治療を受けつつゆっくりと落ち着いて。
